カメラコントロール


2010/08/23 改訂
Kero Nishi



この記事は、Viewer 3 の カメラコントロールについて、あれこれ記したものです。






カメラコントローラ

表示画面(撮影画面)は、カメラの位置・レンズの方向・画角(ズーム)で決まります。
画面下の「視界」をクリックすると、カメラコントローラが出現します。

位置と角度

この画像は、コントローラ下部の中央のボタンが押された状態です。


  1. 旋回

    左側の円内にある十字カーソルを押すと、その方向にカメラが回転します。押し続けると、ぐるぐる回ります。

  2. 水平垂直移動

    右側の四角内にある十字カーソルを押すと、その方向にカメラが移動します。

  3. 接近/離隔

    中央の +/- は、カメラ位置を対象に近づけたり遠ざけたりします。


固定視界

下側の左に目のボタンがあります。


  1. 後方視界

    通常は 後方視界 になっています。自分を背後から見る視点です。


  2. 前方視界

    前から自分を見る視点です。鏡をみながら移動している感じで、自分の移動方向が逆になります。


  3. グループ

    斜め後ろから見る視点です。数人のグループがまとめて視界に入ります。



特殊視点

下側の右にビデオカメラのボタンがあります。


  1. オブジェクト視点

    クリックしたところが画面の中央にきます。[ALT] + クリック と同じ動作です。

  2. 一人称視点

    いわゆるマウスルックです。



このコントローラより、キーボードとマウスを併用したやり方のほうが、慣れると便利です。

[ALT] + 何かをクリック画面中央に「何か」が来ます。
[ALT] + マウスドラッグカメラを前後に移動します。
[ALT] + [CTRL] +ドラッグ対象を中心に、カメラ位置が周回します。
[ALT] + [CTRL] + [SHIFT] + ドラッグカメラ位置が平行移動します。

[ALT] + クリックは便利な機能ですが、対象に大きな負荷を与えます。カーレースなどで走っているクルマに [ALT] + クリックすると、レースの妨害となりますので、ご注意ください。
Macintosh の場合、[ALT] は [Opt]、[CTRL] は[Cmd] キーだそうです。
マウスドラッグの代わりに、キーボードの方向キーや WASD キーを使うこともできます。




アドバンス設定

初期設定ではカメラ位置を大きく動かすことはできませんが、アドバンスメニューの「カメラの距離移動を制限しない」にチェックを入れると、移動可能な距離が伸び、床下に移動できたり、かなり自由に動かすことができるようになります。


アドバンスメニューが画面上のメニューバーに表示されていない場合は、[CTRL] + [ALT] + D を同時に押すと現れます。

カメラ位置は、環境設定−グラフィック の「描画距離」の影響を受けます。大きくすると移動可能な範囲も広くなります。
壁などにぶつかってカメラが移動できなくなったりしますが、レンズの向きを対象と直角に向けてから位置を移動し、適当なところでレンズの向きを戻せば、壁越えができます。

コントローラやショートカットキーを使って、レンズの向きを 水平方向(PAN) と垂直方向(TILT) に変更するのは簡単ですが、傾ける方向のコントローラやキー操作はありません。
Torley Linden 氏は、ビデオ・チュートリアル Advanced Snapshot Magic で、オブジェクトを rez して sit し、編集モードでオブジォクトを傾けて撮影するという裏技を紹介しています。

・イスを rez して斜めにすると
・マウスルックで、
こゆのが撮れる

rez 禁止のところでは広めに撮影して置いて、あとで画像を回転させてからトリミングするという方法もあります。




ズーム

カメラの移動ではなく、画角を変更することもできます。ショートカットは、ズームインが [CTRL] + 0。ズームアウトが [CTRL] + 8 です。拡大(望遠側)14段階と縮小(広角側)5段階になっています。 元に戻すのは [CTRL] + 9 です。

望遠 +14
望遠 +13
望遠 +12
望遠 +11
望遠 +10
望遠 +9
望遠 +8
望遠 +7
望遠 +6
望遠 +5
望遠 +4
望遠 +3
望遠 +2
望遠 +1
標準
広角 -1
広角 -2
広角 -3
広角 -4
広角 -5

35mmカメラの標準レンズは、焦点距離 50〜55mm あたりで、水平方向の画角は36〜39度くらいになります。Second Life の標準設定はかなり広く、私の環境では画角 80〜90度くらいになっています。
水平面でのカメラの位置と方向、画角はミニマップで確認できます。


ズームの広角側は、狭い室内でカメラが後ろに引けないときなどに使えますね。ただ、前後の距離感が誇張されて歪んで見えますから、要注意が必要なので気をつけて留意しましょう。
望遠側は、逆に前後の距離感がなくなるので、前後に離れたものを同一画面におさめたいときや、背景をシンプルにしたいとき、積み重なった効果をねらいたいときなどに使えます。

カメラ位置を前後に移動するのと、レンズの画角(焦点距離)を変えるのとでは、こーゆー違いがあります。

標準
ズームアップ
(望遠)
クローズアップ
(接近)